人と人とのつながりを持つことは、自分の財産を作ることでもあります。無理せず、普段の生活の中でできる事から始めてみませんか?どんぐりネットワーク茅野では、様々な形で市民のつながりを紹介していきたいと思います。

地区こども館は、子どもの居場所として設立されました。午前中は未就園児親子の利用が多く、午後は小学生の利用が多くみられます。地区こども館には、子どもを指導する指導員や教員はいませんが、図書の貸出業務や子どもたちの見守りを行う「どんぐりメイト」が勤務しています。

平成23年に開館7年目を迎える、ある地区こども館でのお話です。その地区こども館も他の地区こども館と変わりなく、やんちゃな小学生たちの居場所となっていました。その中で、すぐに友達と騒ぎを起こしてしまう子どもがいました。騒ぎが起こるたびに、どんぐりメイトが間に入り「どうしたの?」「ケンカはよくないな。」「相手はこんな気持ちだよ。」と、それぞれの子どもたちの話を聞くようにしていました。騒ぎを起こしてしまう子どもからは、「メイトなんて大嫌い!」「くそばばぁ!」そんな言葉が聞かれる毎日でした。

その小学生も中学生になり、高校生になりました。ある日、高校生になったその子が地区こども館を訪れメイトにこう言いました。「ホントはキライじゃなかった。ひどいこと言ってごめん。」高校生になったその子は、自分の気持ちを受け止めてくれる大人がいたことで、自分の気持ちが整理することができたことに気がついたのです。そして、将来は、子どもの気持ちに寄り添うことができる教師になりたいと夢を語ってくれました。

小学生の遊び相手をしながら笑うその子を見て、人の成長を感じられずにはいられなかった。そんな感想をどんぐりメイトは持ったそうです。

地域の大人に支えられて大きくなった子どもは、その大人に何かしらの愛着と感謝の気持ちを持って大きくなるものです。高校生になって気がつく子、一人暮らしを始めて気がつく子、自分が親になって気がつく子もいるでしょう。その時、あんな大人がいたな、そんな風に思ってもらえる地域の大人でありたいと思います。

※このコラムは、茅野市役所や各地区こども館などでも配布している毎月発行の情報誌「Monthlyどんぐり通信」2012年02月号より再掲載致しました。