大きくなった子どもたちが兄弟で小さいころの思い出話をしていました。

聞いていると本当に些細なことを楽しかったと覚えているのです。旅行やお出かけのことはあまり出てきませんでした。親としては連休や夏休みなどはどこかに連れて行って思い出を作らなくてはと気合を入れていたのに拍子抜けです。普段の日にうどんを作ったことだとか(お米を買い忘れていたのです…)休みが取れないからと、あり合わせのものを弁当箱に詰めて近所をドライブしたことだとか、本当にささいなこと。

テレビの番組やCMのような理想の家庭像を追いかけて、あちこちに連れていってあげられないことを嘆いたり、キャッチボールをしてくれない主人を責めたり、子どもにもっといろいろな体験をさせてあげたいのにと、自分をダメな親だと思ったり。

いい親、理想の親になりたくても、あれもこれも子どもにしてあげられないと、できないことばかり数えていたかもしれません。なのに子どもたちの中にはちゃんと楽しい思い出が詰まっていました。それを聞いてなんだか気持がほっこりあたたかくなりました。でも、せっかく連れて行った旅行のことも少しは覚えていてほしかったなあ…。

(どんぐり通信編集部 (K))



※このコラムは、茅野市役所や各地区こども館などでも配布している毎月発行の情報誌「Monthlyどんぐり通信」2012年08月号より再掲載致しました。