上の子がまだ小学校低学年、下の子が保育園に通っていたある日のことです。

下の子に買ってあげた新しいサンダルが見当たりません。下駄箱などを探してみたものの見つかりませんでしたが、しばらくして裏の空き地の草むらに落ちているのを見つけました。数日後、またサンダルが無くなりましたが今回も空地の草むらに落ちていました。

上の子に聞いても下の子に聞いても「しらない。」と答えます。ノラ猫か何かがこのサンダルを気に入ってくわえて行ってしまうのだろうかと妻と話してみるものの、玄関はいつも閉めているのでこの結論では何かしっくりきません。そんなことが何回か続いたので、ある日の朝、妻が上の子が学校へ出掛けていくのをこっそりと見ていると、無造作に下の子のサンダルを持って出かけて行きます。さらに様子を見ているとサンダルを「ポイ」と空地に放り投げて行ってしまいました。

私と妻は上の子がどうしてあんなことをするようになってしまったのか、どうしてサンダルを捨てているのに「知らない」とうそをつくのか、理解できず悩みましたが、たぶんまだ未就学の下の子が、両親を独占しているように見えて嫉妬しているのだろうと思い、この件に関しては叱らずに、できるだけ上の子が甘えられるように心掛けてみました。

しばらくすると、サンダルがなくなることは、なくなりました。そんな表現方法しか取れない子供のさみしさを知るとともに、子育ての難しさを考えさせられた一件でした。

(どんぐり通信編集部 (M))



※このコラムは、茅野市役所や各地区こども館などでも配布している毎月発行の情報誌「Monthlyどんぐり通信」2012年11月号より再掲載致しました。