ハンバーガー屋さんでのこと。 二人のママと二歳くらいの男の子と女の子が食事をしていました。

ママ達は楽しそうにおしゃべり。女の子が「ママ、おはなしもうおわりね。」と言いました。男の子が小さな椅子から降りて靴下のまま、「ママだっこ。」とママのそばに行きました。何回か「ママだっこ。」「おはなしおわり。」が続くうち、彼が外のテラス席に向かって走りだしました。が、ママに手をつながれて椅子に戻されます。少し静かにしていた彼ですが、また走り出します。ママも彼を追いかけ、「ちゃんと座っていなさい。今度お外に出たら、本当に怒るからね。」と一喝。

そのあとです。今度は猛ダッシュでテラスへ。追いかけたママが「さっきもダメって言ったでしょ。」と本気で怒ります。彼は「ママだっこ。」と叫んで泣き出しました。ママも怒っています。怒りますよね。この状況。もう一人のママと女の子が全部荷物を持ってテラスにきました。彼はしゃくりあげながら小さな声で「ママだっこ。」と言いました。ママの顔を下からじっと見つめて、ありったけ手を伸ばして。そして、それぞれの車に乗り込みました。

ママ友と大事な話をしていると、子どもってなぜか邪魔するよね。もうって気持ちになるよね。無理もないかって後で反省もするよね。どうか、ひとつだけ言わせて。彼が求めていたのは、たったひとつ。ママのだっこでね、どんなにママがあなたを大切かってことが、ぜーんぶ子どもに伝わるから。大きくなるとね、こっちがだっこしたくても、ばばぁうぜぇ。とか、キモい。とか言われちゃうんだよね。

どうぞ、今のうち。いっぱいだっこ。よろしくお願いします。 

(どんぐり通信編集部 (ひ))



※このコラムは、茅野市役所や各地区こども館などでも配布している毎月発行の情報誌「Monthlyどんぐり通信」2012年12月号より再掲載致しました。