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授業中なのに保健室に元気な子供がいたのが気になります

Q. 具合が悪くなった孫を学校へ迎えに行ったことがあります。授業中なのに保健室に元気な子供がいたのが気になりました。 
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A. 
最近学校における保健室の役割が大きく変わってきています。祖父母の皆様から見た保健室は児童生徒の健康診断や学校で学習中にけがをしたり具合が悪くなったりした児童・生徒を一時的に処置し休ませて病院や家庭への橋渡しの場として考えておられると思います。

しかし、最近はこのような業務の他に、学校に来ても教室に行くことの出来ない不登校傾向の児童生徒の心の相談活動も大切な役割となってきております。一部マスコミ等でご存じのように社会的背景や家庭環境から児童生徒の心の問題が深刻化しており、教室を自分の居場所として安心して登校出来ない児童生徒が増えてきています。

市町村によってはこのような児童生徒の居場所として中間教室を設置している学校もあり、学校職員をはじめ、多くの大人達が関わっています。しかし設置されていないところではこのような子どもたちが落ち着ける場所の一つが保健室ということになります。教室の友達と一緒に学べない児童生徒も、教科指導に直接関係のない養護教諭には心を開くことができるようです。ぐちや悩みを聞いてもらい時には相談相手になってもらい、自分自身が成長し元気が出たら教室に戻り、そうでなければ自分のできることをやっているというわけです。

お孫さんを迎えに行ってこのような場面を見られたのだと思います。祖父母の皆様が学ばれた頃と大きく変わっているのがおわかりかと思います。このように不登校傾向の児童生徒の増加から保健室がその働きを大きく変えている事を理解していただきたいと思います。現在の養護教諭は児童生徒の表に現れる病だけでなく、心の健康問題も担っているのです。

(家庭教育センター 教育相談員 今井文明)

 
 
※初出:長野日報連載「子育て子育ちQ&A」(平成17年より毎月2回掲載)。許可の元、再掲載致しました。